伊良部大橋

「ホテルアトールエメラルド宮古島」のベランダから眺めた海

2014年の夏、おーるー<青>一家は、この時初めて泊まった宮古島のホテル「アトールエメラルド宮古島」のベランダから、遠く伊良部島に掛かる建設途中の「伊良部大橋」を眺めていました。

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この時の伊良部大橋は、ほぼ全貌を現していたものの、肝心の中央の部分の連結がまだで、その風景は真新しいにもかかわらず、一瞬廃橋を思わせるようでした。

 

消えたフェリー

この橋が開通するまでの長い間、宮古島から伊良部島までの交通手段は定期フェリーに限られていました。

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おーるー<青>一家もこの時はフェリーを利用して伊良部島へ渡っています。

ベランダから宮古島のエメラルドの海の中に浮かぶまだ建設途中の伊良部大橋と、ホテルの真下から出向するフェリーで行きかう人たちや、そこで働く人たちを交互に眺めて、「あの橋ができると、このフェリーもなくなってしまうんだろうね」と話し合ったものでした。

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中央は「ホテルアトールエメラルド宮古島」

 

スモールワールドの消滅

このフェリーを使って伊良部島に渡ったとき、フェリーという交通手段の成り立ち、人々の流れ、遠く聞こえる会話などを見聞きして、深い歴史と、交流の場としての存在、それらを一括りにした小さな世界が確かに成立していることを強く感じました。

残念ですが、2015年の伊良部大橋の開通とともにフェリーは消滅、そのすべてが失われてしまったのです。

新しくて便利なものが生まれれば、古い物が失われるといった、経済社会の節理のようなものを垣間見た気がしました。

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宮古島が失ったもの

フェリーで車を誘導していた日に焼けたおじさんたち、宮古島での買い物を終えて両手いっぱいの袋を抱えて島に戻る腰のまがったご婦人、伊良部島の港の売店で忙しそうにレジ打ちをしていた地元の女性。

そんなすべてが消えてしまったのだと思うと、通りすがりの観光客ながらも何か消化しきれない苦々しさを感じました。

橋で十分程度で伊良部島へ渡れる便利さは素晴らしいですが、フェリーの時間を待って、車を積んで、あれこれと一時間もかけて島に渡る悠々とした時間の中に、言葉で表すことのできないとてつもなく大きな宝があったと感じるおーるー<青>なのでした。

irabu

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